« プロの傭兵 | トップページ | 蹴球TVライヴ:ジェフ千葉vsFC東京(5/14) »

2005年5月12日 (木)

春爛漫英国訪問(4/9〜17)

※4年ぶりのイギリス旅行。目的は1にTERRORVISIONのライヴ、2にプレミアリーグ観戦。ロンドン4泊+1泊、バーミンガム、マンチェスターに各1泊滞在しました。テーマ別に並べて書きました。興味ないところは飛ばしてお読み下さい。

観光
ロンドンには何度も来ているので、今回のテーマは1.未だ行って/観てないところに行く。2.もぐらになるのはやめてお天道様の下を歩く=地下鉄でなくバスを使う、と一応設定した。
3日目、ロンドンには珍しいくらい日射しが眩しいどピーカン、こういう時こそここ!テムズ河畔の新名所カプセル観覧車ロンドンアイ。ホテル最寄りのヴィクトリア駅前からバスでウォータールー駅へ移動。しかしロンドンアイの最寄り停留所は少し手前のカウンティ・ホールだったので、徒歩で逆戻りする羽目に。まだまだチェックが甘い!
さて、ロンドンアイ。チケット買うのに少々並んだがほぼすぐ乗れた。透明カプセルなのでもろ日射しを浴びてしまう。紫外線対策必須。期待に違わず360度の絶景!眼の下にテムズとビッグベン、空には飛行機雲。ロンドンアイは快晴の日に乗らないと意味がない。
下界におりたら今度はテムズ川クルーズでグリニッチへ。途中、海賊キャプテン・キッドが吊るされたエグゼキューション・ドックを通り過ぎるが往時の面影無し(っつーか遠目なので良くわからん)。グリニッチで上陸後、茶運搬快速帆船カティサーク号を見学。船室のあまりの狭さに往時の船乗りの苦労が忍ばれる。
夕方暗くなる前にバスで市内に戻る。一番観光らしいことをしたのはこの日だけだったかも。

美術館・博物館
ナショナル・ギャラリーではお気に入りのドイツ・ロマン派フリードリヒの「冬景色」に再会。隣の部屋にさりげなくギュスターヴ・モローの「聖ジョージとドラゴン」があるのが凄い。
ヴィクトリア&アルバート美術館では伊達政宗が着用したという鎧兜や幕末に徳川家茂からヴィクトリア女王に送られたという鎧兜一式や「平家物語」の宇治川の先陣争いの屏風絵など日本ものに出会って何となく嬉しい。中国ものでは「水滸伝」の108人の主人公を描いた大きな陶磁器の壷を見つけて108人分あるかどうか裏側まで見ようとしたもののとても全員分確認できませんでした(笑)。
大英博物館には入ったものの自分用にケルト紋様のスカーフとペンダントを買っただけ。
ロンドンアイのすぐそば、カウンティ・ホール・ギャラリーではちょうどダリ展をやっていたのでついでに入ってきました。結構エロでアブナい絵があった。ダリの絵でお馴染み、でろーんとたれさがったやわらかい時計さんの彫刻も。
テイト・ブリテン、バーミンガム・ミュージアム&アートギャラリー、マンチェスター・アートギャラリーでは19世紀のラファエル前派やヴィクトリア時代の英国絵画ばかり見まくってきました。マンチェスター・アートギャラリーは初訪問だったけど、これまたさりげなくウィリアム・ホルマン・ハントの「世界の光」が飾ってあるので感激。これは暗い森の中の一軒家の扉を叩くカンテラを持ったキリストの姿を描いたものですが、この絵を見るとDIAMOND HEADのLightning to the Nations(邦題「世界人民に明かりを!」)が流れてきそうな気がするのです。(わかる人にしかわからないですね←アタリマエだ)

蹴球ライヴ
せっかくイギリスへ行くんだからこの際プレミアリーグも!と思い、日程を決めた後リーグ戦のスケジュールをチェックし、ロンドンで見られそうなのがトテナム・ホットスパーvsニューカッスル・ユナイテッド。今季ぱっとしないニューカッスルですが前から見たいと思っていたチームだし、トテナムにはアイルランド代表ロビー・キーンがいるし、悪くない。
当日(日曜日)、トテナムのホームスタジアム、ホワイトハートレーンに辿り着くのが一苦労。時間を読み誤って最寄り駅に着くのがぎりぎりになったうえ、駅からの道のりの遠い事!一本道で、まわりには同じ目的地へ向かう地元のにいちゃんおっさんたちがゾロゾロ歩いていくので迷わなかったけれど、地下鉄1〜2駅分くらい歩いた。さらにチケット受け取るまでまた一苦労。普通のチケットオフィスではなく引き取り専用の窓口が別にあってそっちへたらい回しにされるし、受け取ったらまた指定の入場口までぐるっと半周せねばならんのです。席に着いたらもう試合が始まってました。これが手に汗握る大コーフン!な好試合、となればいいんだが…正直今いちな内容でした。(Jリーグでももっと面白い試合はある)両チームともなんとなくマヌケだしちんたらしてるし、そのせいかどうか、後半も半ば過ぎると試合が終わらないうちに席を立つ人が多かった。スコアだけ見ればトテナム1−0ニューカッスルで接戦とも言えるけど、その1点もどちらかというと負けたニューカッスルのミスから生まれた失点だったと記憶してます。
確かにピッチと客席が凄く近いので、もっと前の席なら選手の声も息遣いもよく聞こえて臨場感あったに違いありません。

付記
イングランド・サッカーと言えば悪名高いフーリガンですが、それってどこにいるんでしょうね?ホワイトハートレーンでは怖い事は一つもありませんでした。アウェイのニューカッスル・サポーターも堂々とレプリカユニ着たまま乗り込んでくるし、ニューカッスルのエンブレム入りデイパックを背負って一人で歩いている大胆なおばさんも…でも、どうってことない。
もっとも札付きのフーリガンならブラックリストに載っているだろうから、スタジアムのそばにも寄れないんでしょうが…。

セキュリテイは厳重で、スタジアム周囲のクラブ側警備担当要員の他にも最寄り駅からスタジアムまで警官が配備されていました。通りには騎馬警官も配備されているので馬の落とし物が路上に点々(笑)。よく見るとお馬さんも顔の上部(目の辺り)に透明のフェイスガード(強化プラスティックか?)をつけているのでした。
10年くらい前にドイツでブンデスリーガの試合を観た時も、駅前で騎馬警官を見た覚えがあるが、イベントの会場周辺警備に騎馬警官を使うのは欧州では普通のことなんだろうか?

チケットは出発前にトテナムのHPで予約(クレジットカード払い、当日窓口引取)したのですが、プレミアのチケットの高さに吃驚。バックスタンドの後方席だから、最上級ではないがそれでも£55!現在のレートで換算すると軽く1万円超。+手数料£2.40でトータル£57.40。日本の業者に頼むと3万4万なんてレベルになるはずですよこれじゃ。中間マージン取られなかっただけマシかと。

音楽ライヴ
ブラッドフォード出身の4人組、TERRORVISION。一度解散したのですが、今回のツアーで約1週間だけの復活。私はバーミンガム、マンチェスター、ロンドンと3回観ました。
さて、TERRORVISIONと言ってもピンと来ない人も少なくないかもしれません。私の知る限り本国以外で大成功したフシはない、日本でもブレイクしたとは言えない、が最近の音楽シーンには疎い私の知らないところでウケてたかもしれません(笑)。
ポップで覚えやすいメロディを持つ、肩の力の抜け切った、それでいてどことなくひねくれた、純英国産ロック・バンド。歌詞を覚えていれば一緒に歌える曲がたくさんあってとても楽しい。いわゆる過激系サウンドとは違うけどノリがいいし、結構ハードな部分もあります。
ヴォーカルのTony Wright(髪をきれいにとかして、おろし立てのスーツを着て、黙って立ってりゃ2枚目に見えないこともないタイプ。ステージではフツーのシャツにジーパンと何の面白みもない−笑−)の動きとフリが面白くて目が離せない。見てるとファンも何となく動きがTonyになっているのが笑えました。観客とフロントマンが一緒になって同じフリをするってのは日本人だけじゃなかった(笑)。
逆に言うと彼しか眼をひくヴィジュアル要素がないのです。ギターとベースの2人はミュージシャンとしての技量はともかくステージ・パフォーマンスとしては特筆するようなものがない。ドラムスにしても見かけはそれなりに強烈なキャラである可能性を感じるんですが、同様(ステージの一番奥にいてもフロントマンより目立つドラマーはいる…ほら、アレとかコレとか、鬼籍に入ってしまった方々にも)。殆ど写真でしか知らなかった彼等のキャラは4人4様、それがライヴでも炸裂するものと−勝手に−思い込んでいたらどうもそうではないようで…Tonyの個性とキャラばかりが目についてしまったのが意外でした。それでも彼等はバンドとして立派にファンを魅了してくれたのです。

行く前は迷ったけどやっぱり行ってよかった、観てよかった。もう2度と観られないかもしれない、まして日本に来る可能性はほとんどゼロだから(んなこと言ってるうちにいきなり1回限りとかいって来ちゃったらどーしよ…まさか…)、ロック聴いててよかった、と思わせてくれる素晴らしいバンドの1つに挙げておきたいです。

付記
万一売り切れたら困ると思い、3回分ネットでチケット予約。それぞれ違う業者を利用したのですが、問題があったのがマンチェスターのを予約したチケットマスター。一番早く1ヶ月以上前に予約入れたのに、チケットは届かないは、文句を言えば現地引取にアレンジしたと言いながら当日チケットは届いていないは、チケットマスターは大丈夫と聞いていたのに、たまたまいーかげんな担当者に当たったのだろうか…チケット代+送料・手数料でかかった金額は一番高かったのに、送料分返金せんのかと問い合わせても返事無し。それでも多少気がとがめたか帰国後カード会社からの明細を見たらたった£1だけ返金になってました(ありがた過ぎ)。ライヴの方は現地のチケット受け渡し係のお兄さんに事情を説明したらゲスト扱いで入れてもらえたからよかったものの。(念のため証拠物件としてチケットマスターからの連絡メールをプリントアウトしたのも持参して見せた。)
ちなみにバーミンガムのはチケットウェブ、ロンドンのはスターグリーンで予約しましたが問題無く現地引き取り出来ました。

今ではクラブ・ギグのマーチャンダイズ売り場でもクレジットカードが使えるようになったんですね。現金を持ち歩く必要が少なくなった一方で、カードのセキュリティがさらに重要になりました。

オフィシャルTシャツの価格はどこでも同じではない(これは今始まった事ではないですがケースバイケース)。TERRORVISIONのツアーTシャツ、バーミンガムでは£17でしたがロンドンでは£15!これだから急いで買ってはイケナいのだけど、逆にツアーの後半になると売り切れて買えないなんてこともあるから困るんです…。

イギリスでは法律で決まっているのかライヴにも年令制限があるらしい(以前はなかったと思うんだけど…私が知らなかっただけ?)。ロンドンのチケットにははっきり16才以上のみと書かれていました。バーミンガムではどう見ても親子にしか見えないおばさんと女の子の3人づれとか、男の子とおじさんなんて組み合わせがちらほら。年令によって大人の同伴者が必要という制限もあるようです。
開場時間やライヴの開始時間が遅めなのは以前から変わりないが、私が観た3回とも11時前には終わってしまい、帰りの足の心配するまでもない時間にホテルに戻れました。もっとも3ケ所とも都会の街なかだから、ナイトバスもあるし。田舎だったらどうなっていたやら。

食生活とホテル
ロンドンのホテルは全て事前に予約しました。キーワードはフル・イングリッシュ・ブレックファスト。前半4泊はヴィクトリア駅の近くのカジュアルなホテル。1泊£50でシャワートイレ付、フル・イングリッシュの朝食込みだから安い方。部屋は本来ツインなので広いわりにシャワー室が狭い!もうちょっとシャワー室にスペースとればいいのに。
ロンドン最後の1泊は4年前に泊まったノッティング・ヒル・ゲイトの猫のいるホテル。本来£120なのを£100にまけてくれました。一人で泊まるには広すぎる部屋、バスルームも広くてピカピカ、バスローブ付き。インテリアは可愛くてしかも軽薄にならない素敵なプチホテルです。もちろんフル・イングリッシュ・ブレックファスト込み。ホントーに一晩だけなのが勿体無かった!

バーミンガムとマンチェスターのホテルは現地調達(笑)。ツーリスト・インフォメーションの事情が変わったのか、予約できるホテルの幅が狭くなったようです。
バーミンガムのツーリスト・インフォでは以前(と言っても10年近く前…)は予約入れてくれたアイビスについてここでは予約できないと言われた。駅前の道が分かりにくくて探し歩くのも面倒だったので駅構内のホテル案内所(LASTMINUTE.COM)で予約してもらったのは駅から近いのだけがとりえの名前だけは立派なホテル(「ブリタニア」!)。£80も取るくせに室内の設備は古いし(TVなんか日本だったら今どきお目にかからないようなレトロさ加減でもちろん衛星なんて入らない)、朝食も別料金。これに懲りてマンチェスターでは荷物を駅に預けてツーリスト・インフォを探し、ホテルリスト付きの地図をもらって係員のおねえさんお薦めのアイビスへ。
なんかアイビスのまわし者化していますが、安めで設備がそれなりに良くててっとり早いチェーンホテルなのは確か。シャワーブースが広いのが嬉しい。朝食は別ですがそれでも合わせて£56.90でした。
ちなみにマンチェスターの駅周辺からライヴ会場のマンチェスター・アカデミー(大学内施設)辺りまでは初めての人間でもわかりやすい道のりでした。
安いホテルやB&Bを現地で探す手間と時間が惜しいならネットで探して予約入れといた方がイイのかもしれません、これからは。

前回=4年前既にそうなっていたけど、ロンドンの街中に増えたのがカフェ。スターバックス、カフェ・ネロ、プレタマンジェなどお手軽カフェのチェーン店がそこら中にある。そのかわり、バーガーキングやウィンピーといったハンバーガーチェーン店が殆ど見当たらない。マックはありますが、数は減った気がする。マンチェスター、バーミンガムでも似たようなものでした。
今回はスタバとカフェ・ネロでパニーニを食べたけどどちらもあまり美味しいとは思わなかった。量は多めでチーズがしつこくてちょっとげっそりしました。本場イタリアなら美味しいのが食べられるんでしょうか?

食物繊維摂取のために私の場合りんごを食べます。こっちではいつでもしゃきっとして甘くて美味しいりんごが食べられるのが嬉しい…はずなんですが今回はなぜかあまり美味しいりんごに当たらなかった。特にグラニースミスという青りんごが不作。過去何回もドイツとイギリスで食べて不味かったと言う事がないので今回もグラニースミスを見つけると買って食べたのですが、今いちの味で残念。名前は忘れたけど青りんごじゃない方が美味しかった。

前回両親と共にロンドン滞在中毎日通ったベイズウォーターの中華料理店には今回全く行くチャンスがなかったのが残念。そのかわり、前半泊まったホテル近くのワーウィックウェイの中華料理店に2回通いました。2軒並んだ中華料理店のちょっとだけ安い方。何故か若くて細身の中国系美人ウェイトレスが多い(と言っても店自体小さいので3人ほどだが)ので男性向けといえなくもない…(笑)。

ファッション
街中で漢字をあしらった服(Tシャツっぽいのが多い)を着ている人も増えたようです。ヴィクトリア駅近くで目撃した黒人さんが着ていたジャケットの前(胸部分)には六韜三略とプリントされていましたが、その背中にプリントされているいかにも日本原産のアニメかゲームのキャラっぽい男の子が持っているのはどう見ても日本刀。「六韜」「三略」って中国の兵法書なんだけど…(せめて青龍刀にしてくれればなぁ…)
また別の場所で見た女の子のバッグにはデザイン化された少女キャラと共にカタカナで「トキドキ」とプリントされている。トキドキってのはなんなんだ、ドキドキとまちがえたのか?と心の中でツッコミ。
しかし日本でも今までさんざん意味の無い英語やフランス語の単語を服柄に使ってきたわけで、それを目撃したネイティヴ・スピーカーの方々の気持ち−違和感や不快感−や苦笑がわかる気がします。

触ったら痛そうなツンツン(というよりトンガリ)ヘアのパンク野郎がまだいるっ!すれ違った時に思ったことは『わ、20世紀の遺物』。いえ、ああいうヘアスタイルも、既に過激系ファッションの一部としてスタンダード化したという事なのでしょう。

白塗り黒づくめで目のまわりも真っ黒けのゴス・ファッションのお兄さんお姉さんも目撃。マンチェスターへ向かう列車を待っている時バーミンガム・ニューストリート駅のホームで朝からゴスの2人連れを見た時は、やっぱり夜だけじゃないんだとヘンに感心しました。学生ならともかくどんな仕事してるんだろうとひと事ながら心配…余計なお世話なんですけどね。

ショッピング
思い返してもお土産の小物(リバティ)かミュージアム・グッズばかり買っていた気がするなぁ…本屋やレコード屋には入らなかったし。出発前は自分用にイギリス的に可愛い柄のブラウスかシャツでも買おうかなと思ってたんだけど、結局デパート巡りも大してしないで終わったし。
ミュージアム・グッズと言っても重いもの・がさばるものは持って帰るのが大変だから、結局買うのは絵はがきばかり。

そりゃ、何もしないでボケっとするのも旅の楽しみのうちだけど、にしても何やってたんでしょアタシ…ってことでやっぱりまた行くかという事になるのです。

|
|

« プロの傭兵 | トップページ | 蹴球TVライヴ:ジェフ千葉vsFC東京(5/14) »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。