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2005年8月22日 (月)

「アウシュビッツ」

8月16日からNHKで放送された海外ドキュメンタリー(BBCとアメリカの某制作会社の共同制作)。
このテーマで作品する際一番基本的な事が抜けていたのが凄く残念。つまり、何故ユダヤ人がそこまで迫害されたか、と、そもそもユダヤ人とはどういう人たちなのか?ってこと。

ユダヤ人と千年単位でつき合って来た欧米でも山ほどの誤解と偏見がまかり通っているのに、キリスト教文化のバックグラウンドを持たず、ユダヤ人と縁遠い日本人にはそもそもそういう偏見があるという事すら実感できない。ユダヤ人は差別されて来た、迫害されて来た、という事は漠然と知っていても、それが何故なのかどうもよくわからない。
私も少しは関連本を読んでみたけど、やっぱりわからない。
第二次大戦直前〜ナチス政権時代にユダヤ人が諸悪の根源、絶滅されなければならない、あらゆる国家と民族の敵とみなされたこと、それが一つの国家の基本理念となっていた事、そしてその理念が実行に移されたこと…
それは私なりにわかったのだけど、何故そこまでユダヤ人を偏執狂的に敵視したのかとなると、やっぱりわからない。
おそらくわからないままになるだろうし、あまりわかりたくもないし、わかったとしてもやっぱり間違いだとしか言いようがない。
切れば赤い血が出るし、嬉しければ喜び、おかしければ笑う、自分と同じ人間を、葉っぱを食い荒らす虫か何かと同じようにみなす事ができるということも、わかりたくはないけど、現実はしばしば起こるし、それはひと事ではない、ということだけはわかっていたいし忘れたくない。

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コメント

「魔女とカルトのドイツ史」読みました。
共同体のスケープゴートにされた、という点が魔女とユダヤ人の共通点かな?国家(=公。あるいは宗教的)権力の名において迫害されたという点も同じ。迫害する側が自分は正義だと信じているところもまた同じで、怖いです。あ、これはどこの差別問題でも同じかな。
同じ講談社現代新書のシリーズにドイツ関連のがいくつかあるのでそっちも読みました。「ユダヤ人とドイツ」おすすめです。ナチスのニュルンベルク法のユダヤ人規定は血統に基づいていないそうです。わかりやすく説明してあって助かった。講談社のまわし者ではないけど、ここの現代新書は結構いろいろ面白いテーマの本があるので良く読んでますよ。ちょっと最近誤植が目立つ気がするが、気のせい?

投稿: 如月 | 2006年1月11日 (水) 01:33

関連本はすでにいくらかお読みになったそうなのであまり参考にならないかもしれませんが、これはこれで面白い本だと思ったのでご紹介。
私は魔女狩りの記述を目当てに2004年春に買ったものなんですけど……自分のところで記事にし損ねてます(笑)。
 
「魔女とカルトのドイツ史」浜本隆志 著・講談社現代新書
 
ヨーロッパ人の根底にあるユダヤ人に対する見方を、途中途中で少し触れておりました。
ユダヤ教会への誤解に基づく風評、ユダヤ教に対する近親憎悪的感情、ユダとユダヤ人のイメージの重ね合わせ、経済的問題……挙げておりました。
こういうものが中世からあると。
 
とここまで書いて思ったのですが、この程度なら他の本にも書いてあるかもしれませんね(汗)。

投稿: YUMIKA | 2006年1月10日 (火) 08:28

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