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2010年4月 4日 (日)

春の美術展2題

長谷川等伯−−没後400年特別展

以前京都の智積院で観て以来の等伯さんheart01
最終日間近に行ったので、覚悟はしてたけど、午前10時半頃着いたのに早くも入場待ち1時間!本持って行って正解。読みながら並んで、入場できたのは11時半過ぎてた…と思う。若いもんはともかく、お年寄りはつらいよな。車椅子の人は別枠で入場させてたみたいだけど。
中もすごい混雑で、人の頭に邪魔されて観づらいのなんの。音声ガイドかりて順番に観て行く人が多いせいか、入り口近くがつっかえてる、って感じ。順番すっとばして比較的空いてるところから攻めて行きました。

何と言っても花鳥図、楓図、松に秋草図というような色彩きれいな大作がいいわーheart04
個人的に一番見ごたえあったのは「柳橋水車図屏風」。大きく分けて金と深く濃い緑(あの色は伝統色名だと何ていうのかなー)メインで描かれていて色数少なく渋くて華やか(ちと矛盾?)。図案化された波が美しい曲線模様になっていて、どうやって描いたのかとしばしみつめる。一見きれいに等間隔っぽく見えるけど、手描きだからもちろん違う。逆に言うとあの微妙な間隔の違いはPCでは描けないだろうとcoldsweats01
それから、「波濤図」。岩を描く直線的で力強い太い線と、水と波を描く流麗な曲線の対比がまた美しいのです。

人物画は武将や高僧の肖像画の他に、中国の故事に基づいた人物+風景図が多いのだけど、後者(の人物)はみんな同じ顔のおじさんに見えちゃってなんだかなぁ…やっぱり同時代人を描くのと違って昔の聖人儒者賢者だから類型化しちゃうのかしらん。

主な作品が殆ど出展されてるというふれこみだけど、前期後期で一部展示入れ替えありのため、かの有名な武田信玄像にはお目にかかれませんでした。ちょっと残念。


ボルゲーゼ美術館展

これも最終日間近だったのでそれなりに混んでましたが、平日の午後遅めだったせいか入場待ちは無し。チケット売り場に並んだら知らないおばさんが余った割引券くれたので、100円もうけsmile

‘ボルゲーゼ’とはローマの名門貴族の家名。ボルゲーゼ家出身の17世紀の枢機卿シピオーネ・ボルゲーゼのコレクションがこの美術館のもとになったそうです。はい、これチラシ解説の受け売りbleah

というわけで、出展作の大半がイタリア人画家の描いた宗教画もしくは神話を題材にした作品(欧州の有名美術館に行くと、有名無名に関わらず嫌でもこのテの絵をげっぷが出るほど観られる)、目玉はラファエロ・サンツィオの「一角獣を抱く貴婦人」、そしてカラヴァッジオの「洗礼者ヨハネ」…なんですが、個人的にはミケーレ・ディ・リドルフォ・ギルランダイオの「レダ」と「ルクレツィア」がよかったっす。それぞれ異なるお話のヒロインだけど、共通する色彩と雰囲気で、実際並べて展示されてました。ルクレツィアは人間というより彫刻のような固い美貌の女性だけど、レダはあまり神々しさがなく、ほんとの人間界の中にいる美女のスナップ、みたいな感じで好き。そりゃ確かにレダは人間なんだけど、神話のヒロインだと人間離れした類型化された表現で描かれることが多いので、かえって魅力的。レダに顔を寄せる白鳥の眼が猛禽のように鋭い(あるいは好色っぽい?)ところがいかにもゼウスよねcoldsweats01

例外で特別なのが慶長遣欧使節・支倉常長の肖像画。常長がローマで謁見した教皇パウロ5世がボルゲーゼ家出身なので、その縁から今回の出展となったらしいです。豪華な盛装の立派な立ち姿に描かれてます。
咸臨丸の200年も前に太平洋を渡った(常長一行はメキシコ経由で渡欧)日本人がいた訳ですね…こういう話を大河ドラマにすりゃいいのに。あ、海外ロケばかりになるから金かかり過ぎてダメか。(毎回戦国と幕末を行ったり来たりで)ネタ尽きてるよ…おっとこれは余談でした。

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