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2010年9月 6日 (月)

秋の美術館めぐりその2

Swinging London 50's~60's 於・埼玉県立近代美術館

タイトルそのままです。1950年代〜60年代末+70年代初頭のロンドンを中心としたサブカルチャーを体現する“モノ”の数々。芸術品ではなく日常的な物にスポットを当てるので、いわゆる日本での高度成長時代を象徴するような大量生産品がメイン。
すでに50年代末の段階でソニーはモバイルなミニラジオを作ってたんですね、それも結構可愛いデザインの。60年代初期の段階ではポータブルなテレビさえも。
これは日本のメーカーに限らず、欧州の大手メーカーもポータブルな音楽または映像再生装置を作っていて、しっかり今につながっている。イタリアのイタルテル社製の電話機‘グリロ’はまさに現在の携帯の原型!折りたたみ式のミニ電話機なんて初めて見た。生産年代は1965年なので、当時の日本ではあの黒電話や公衆電話の赤電話しかなかったんじゃないだろうか。そもそも電話事業自体が自由化されていないからかっこいいデザインの電話機なんて発想がなかったのでは…という気がする。欧州ではどうだったんだろうか?そのへんの事情の解説が簡単でもいいから欲しかったなぁ。

で、この時代のサブカルチャー、ポップカルチャーといえば絶対避けて通れないのがロック・ミュージックなわけです。個人的にはこっちが本命で。ええ。
なんと会場内で、ジミー・ペイジとジェフ・ベック在籍時のヤードバーズがゲスト出演した映画「欲望」(原題:BLOW-UP)の件のライヴ・シーンが上映されてるんですよ。
これ私がロックを聴き始めた頃には既に伝説化していた作品で、私自身も観るのは今回初めてかもしれない。もしかしたら昔何かのイベントで、あるいはたまたまTVで観たかもしれないけど殆ど記憶がない、というかあやふやで。
この時演奏してた曲名何だったっけ?と検索してみたらしっかりウィキペディアにありました、ヤードバーズの項。
そうそう!“Train Kept A Rollin'”。でも『同曲の権利を保有する音楽出版社が多額の利用料を請求して来たため』やむを得ず替え歌として“Stroll On”を演奏したのだそう。
いずれにしても元祖・かっこいいリフのお手本。これが聞こえて来ただけで思わず首を振りそうになったcoldsweats01
このリフ、その後いろんなバンドの曲中で聴けるよね。映画のサントラでヤードバースがやった“Stroll On”は知らなくても、あのリフは絶対みんなどこかで聴いてると思う。

劇中のライヴ・シーン自体は、パンク、スラッシュ、デス・メタルを経過してしまった眼と耳には、笑えるくらい物足りない。ヘッド・バンギングもモッシュもエア・ギターも影も形も無い時代のことだから、クラブギグなのにみんなおとなしくじーっと観て/聴いている。後ろの方で控えめに踊っているカップルらしいのはいるけど、もちろん首なんか振ってないし。
そのくせジェフ・ベックがぶっ壊したギターをぶん投げるとキャーキャー騒いでもみくちゃになるのがまたおかしい。これはあくまで映画だから、なんらかの演出もあるのかもしれない。

他に、ジミー・ペイジの使っていたギターとか衣装も展示されてる。往年のファンには必見か。

そして、会場内には当時の有名バンドのアルバムカヴァーがディスプレイされてた。
ビートルズ、ストーンズは言うに及ばず、レッド・ツェッペリン、ヤードバーズ、ELP、ジョン・メイオール、ピンク・フロイド、ディープ・パープル、プロコル・ハルム、etc、etc…
自分が買って持ってるアルバムが、美術館の展示室に飾られる。
そういう時代になりましたのね(感慨)。

既に現代史年表の世界になっている半世紀前の事象。
でもここに展示された写真やポスターやアルバム・カヴァーの断片に姿をとどめたバンドやミュージシャンがいなければ、パンクもスラッシュも、デス・メタルもなかったんだよね。

歴史ってのはやっぱり、今の自分とは関係のない昔の話じゃないのです。

12日までやってます。

http://www.momas.jp/003kikaku/k2010/k2010.07/k2010.07.htm

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