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2012年1月 5日 (木)

清明上河図…待ち時間何分?

「北京故宮博物院200選」国立博物館平成館

ツイートしたとおり、目玉の‘清明上河図巻’だけ、お昼頃には待ち時間210分。24日までの期間限定展示だからかどうか知りませんが、えらい人気です。

絵自体は地味なんですけどね。
解説によると、12世紀北宋・徽宗皇帝時代の伝記不明の謎の画家が描いた中国史上の傑作とされる絵画。
徽宗といえば「水滸伝」に登場する天子で、自らも画家・美術品収集家として名高い文人皇帝。個人的には「水滸伝」のおかげで、宋時代の皇帝で真っ先に名前を覚えたのはこの人でした。
例えば、まんがでも映画でもアニメでもいいけど「水滸伝」を劇化する場合、参考となる歴史資料としてこの絵は絶対外せない第1級品だと思います。宮廷内を描く場合は他の資料が必要になるけど、市井の一般庶民の生活を描くならまずこの絵。

でも特に感動はしなかったなぁ。というより、待ち時間で疲れて美術鑑賞どころじゃないんですよね。
私もさんざん迷ったんだけど、結局意地で見て来たという感じ。
で?だからどうだと言われると、見たという事実しか残らない……

といって3時間も並んでたわけではない。当日限り再入場OK(正門を出たら無効)だから、一旦外に出て、法隆寺宝物館の1Fのカフェでお昼食べて、宝物館を見学して、他の一般展示も適当に流して見て、ミュージアムショップで買物して、それから短くなった列に並んだわけ。それでも、疲れてあくびしながら待ってた。
やっと展示ケースの前に来ても、立ち止まらないで、前の人との間を詰めないで、とうるさく言われながら流れ作業で見るだけ。
これで何に感動するのだろうか…

せっかく門外不出の名品が公開されているんだから、出来るだけたくさんの人に見て欲しい、と主催者側が思うのは当然だから、今回のような対応をするのを、あんな見方じゃどんな名品でも感動のしようがないよ、と単純に批判したくない。したくはないんだけど…もうちょっと他にやり方はないのか、もっとうまい展示方法はないのか、考えてしまう。今回に限らないですけどね。

他の作品はわりと余裕持って見られた。

私のお気に入りはこのへん↓

出水芙蓉図冊(13世紀南宋時代)涼しげな蓮の花の緻密な絵!
黄地琺瑯彩牡丹文碗(清時代・康煕年間/17世紀後半〜18世紀前半)色鮮やかな牡丹の花びらのグラデをイラレで描きたい…coldsweats01
琺瑯器(日本では七宝、西欧ではエナメル)の文様−水色の地に緑、赤、青、黄−がどれも色鮮やかできれい。個人的にこういうビビッドな色遣いが大好きなので楽しい。
青玉紅宝石象嵌稜花洗(清時代)玉で作られた筆洗用の容器。青玉だけど殆ど白に近い無地のお皿の縁の八角菱花の透かし彫りに紅玉と緑玉を象嵌…とてもモダンで中国っぽくない!レプリカあったら1個欲しい…

今回の出展作は書や水墨画が多い気がします。中国史上の大家の作品もあるんだけど、そういうものより上記のようなぱっと見てキレイなものばかり喜んで見てしまうあたり私はまだまだトーシローそのものですな。でもきれいなもんはきれいなんだからいいじゃないさっ、と居直る(←よい子はまねしない)。

微妙で複雑な気がしたのは、‘清朝の宗教’の部。
全体として、清朝が異文化や諸宗教に寛大で、特に皇族・貴族がチベット仏教に帰依していたことを強調していて、中国のチベット支配を正当化するための間接的で巧妙な戦略?と斜めに見てしまった…think
チベット仏教関連の展示作品中には乾隆帝を文殊菩薩に見立てた図があって、これをチベットの人が見たらムッとするのでは…とまた余計な心配を…

公式HPはこちら→http://www.kokyu200.jp/

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