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2012年4月24日 (火)

ボストン美術館 日本美術の至宝

既に二週間前の話なので、記憶を辿り図録を確認しながらの思い出話になります。

ちょうど桜の花盛り。
花見とセットで一日国立博物館に‘おこもり’して、里帰りした名作を堪能してきました。
混んではいたけど、故宮博物館展ほどじゃなかった。平日ということもあり、入場制限は特に無し。当日限り出入り自由のシステムを活用すれば時間つぶしも困りません。

プロローグの部‘コレクションのはじまり’で展示されている橋本雅邦の「騎龍弁天」、手が8本あって−まるで観音様−龍に乗っている、ちょっと珍しい?弁天様。色は渋いけど印象は鮮やかで清々しい。

次の‘仏のかたち 神のすがた’。
今回の展示作品の中ではかなり古い方に入る仏教絵画のいくつかは、色が褪せ過ぎている上に作品保護のためか展示室の照明も他より暗めなので、正直何がなにやらよく分からん!のがあって残念。
鎌倉時代の「一字金輪像」の仏様の火炎光背の模様がまるでマーブリングのような鮮やかさなのが際立ってます。

‘海を渡った二大絵巻’
ここでは、歴史の教科書や子供向けの歴史本にも載っていたので個人的には馴染み深い「平治物語絵巻」三条殿夜討巻の実物を初めて拝める…わけですが、これが混み合っててなかなか見られない。
あまり大きなサイズじゃない巻物をガラスケースの低い位置に広げて展示しているので、順番に近くでじっくり見ようと思ったらガラスケースの最前に並ばないとだめなので−−大きな壁画や掛け軸みたいな作品なら、かえって少し離れるくらいの位置の方が見やすいのだけど−−様子をうかがいつつ他のコーナーを先に見て回ってました。午後も閉館時間近くなるとさすがにガラスケース前の人垣の隙間が大きくなるので、ゆっくり見られます。
モブシーンの連続。暴走する牛車や、炎上する邸の大きな炎の描写がみごと。しかし小さい(巻物だから横長だけど天地は30センチくらいしかない)の紙の上に甲冑の騎馬武者・徒武者、貴族から従者女官まで入り乱れて細かく描かれているのでほんとにそばに行ってよーく見てみないと何が描かれているのかわからんかった。逆に言うと、実物を見てこその、ある意味‘発見’があります。

※アンケートにも書いたけど、違う展示方法はないものか?考えて欲しいなぁ…ガラスケースの上部に複製?を展示してあるけど、実物がそこにあるのにコピー見てもしょうがないので、あれは単なる絵巻のどの場面を展示しているのかという位置を示すためのものだと思う。

もう一つの「吉備大臣入唐絵巻」は、まるで笑えるおとぎ話絵本のよう。平治物語絵巻ほどには描き込まれていなくて、緊張感はありません。平治物語より古い作品なので色褪せが大きく、不鮮明で分かりづらい箇所もあるけど、現代のまんがみたいな人物の表情はわかります。
阿倍仲麻呂の霊に助けられるとはいえ主人公吉備真備がまるで陰陽師のようだ、と思ったら、このお話の後日談が安倍晴明に繋がる、ということが「日本人なら知っておきたい日本文学」を読んで分かった…古典ってまったくあなどれないわcoldsweats01

続きます。

http://www.boston-nippon.jp/

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